プロジェクトサンタ

ティータイムプロジェクトSupporting Families at Tea Time

活動のきっかけ

1杯のコーヒーの力

NPO法人プロジェクトサンタでは、病気と闘う子どもたちを応援すると同時に、その家族も応援したいと考えています。
実際に子どもが長期入院経験のあるお母さん達の声をきく機会を通じて、子どもたちは勿論のこと、その周りの家族、特に長期付き添いをしている家族も大変だと感じたからです。

子どものベッドの隣で簡易ベッドで長期にわたって泊まり込んだこと、温かいものを食べたくても電子レンジの数が少ないから遠慮してしまう、兄弟姉妹もおうちで様々な我慢をしつつ頑張っている話など、病気と闘う子ども達は勿論のこと、家族も一緒に頑張っています。

病気によっては、家族は「第二の患者」と呼ばれることもありますが、日本においてそのケアはまだまだ不十分です。
そんななか、2015年にシアトル・チルドレンズ・ホスピタルを訪問したところ、そのサポート体制の充実さに圧倒されました。

シアトルチルドレンズホスピタル

様々なサポートの一つに、現地企業の協力を得て、無料のコーヒーサービスも実施していることを知りました。そこでスタッフの方が話してくださった
「お母さんは「お疲れ様」と自分に淹れてもらった、たった1杯のコーヒーで救われることもあるのよ。そしてお母さんが笑顔は子どもの笑顔に繋がるの」
という言葉に感銘を受けて、是非日本でも取り入れたいと思い、始めたのが「ティータイムプロジェクト」です。

プロジェクトサンタが開催するティータイムでは病院内のお部屋をお借りして、コーヒー屋さんとコラボし臨時カフェを作り、ご家族を招待しています。
その際には、メンバーからあがった自分一人だけ休憩することに気が引ける…という家族ならではの想いも反映し、病室で待つ子ども達やおうちで待つ兄弟姉妹さんに楽しく報告してもらえるようお土産も準備しています。

チャリティコーヒー
コロナ禍以降、病院内での飲食を伴うイベント開催はハードルがあがり、ティータイムプロジェクトも2024年にようやく1病院で再開されましたが、現在も大半の病院での実施が難しい状況にあります。
現場の負担にならないよう、ティータイムプロジェクトに限らず、様々な形で付き添い家族を少しでも応援できるよう取り組みたいと思っています。

開催アンケートの声

開催時にアンケートをとった際には、以下のような感想をいただきました。入院期間が1ヶ月以上という方も多く、少しでもホッとする時間、息抜きする時間が提供できたのであれば嬉しいなと思っています。

 とても良かったです。保護者の癒しになるし、なかなか外に出るのも厳しく、美味しいコーヒーと日常と少しかけ離れた空間がありがたい企画です。

 この機会を提供して頂き、有り難うございました。子供が寝たタイミングで、軽い気持ちで参加しましたが、来て本当によかったです。とても、とても、癒されました。

 付き添いをしているとなかなか離れられないのですが「招待状」のおかげで保育士さんが見ていてくださり、安心して抜けてくることができました。

 毎日病院暮らしでもう5ヶ月ですが、久しぶりにゆっくりした気持ちでコーヒーを飲めました。本当に美味しかったです。有り難うございました。

 入院中にほっとできました。有り難うございました。心もあたたかくなりました。

ティータイムプロジェクト
アンケートを見ていると、付き添い入院が1ヶ月以上の方も多い一方で、なかなか保護者向けの企画も少ないことが感じられました。
近年、少し付き添い家族の待遇改善について注目もされ始めていますが、まだまだこれからな点が多いので我々も少しでも協力できればと思っています。

開催実績

  • 2024年11月15日 @大阪府立母子医療センター(ヤナギモトスタンドさん協力・公益財団法人キリン福祉財団助成事業
  • 2024年7月29日 @大阪府立母子医療センター(ヤナギモトスタンドさん協力・公益財団法人キリン福祉財団助成事業)
  • 2019年9月27日 @大阪府立母子医療センター(LANDMADEさん・ドクターエアさん協力)
  • 2019年3月14日 @大阪府立母子医療センター(LANDMADEさん協力)
  • 2018年6月20日 @中野こども病院(Greenberry's COFFEEさん協力)
  • 2018年3月14日 @兵庫県立こども病院(Greenberry's COFFEEさん協力)
  • 2017年9月27日 @兵庫県立こども病院(Greenberry's COFFEEさん協力)
  • 2017年6月26日 @兵庫県立こども病院(Greenberry's COFFEEさん協力)
  • チャリティコーヒー