ガチャガチャプロジェクトについて


 1年を通じて応援する方法

10年を超える大阪グレートサンタランの活動を通じて感じたこと、それはクリスマス以外にも子どもたちを応援する方法はないかなということでした。

サンタさんはクリスマス以外だって活動しているし、子どもたちもクリスマス以外に、お正月も夏休みも頑張っている。
実際、大阪グレートサンタランでは、夏祭りやハロウィーンにサンタさんが訪問する病院もありました。
特別な日ではない日も応援する方法、日々の治療のちょっとした励みになるものもあれば良いのに、そんな想いから設置したいと思ったのがガチャガチャでした。

実はこのガチャガチャ設置のアイデアは、大阪グレートサンタランのチャリティでも最初に応援してくださった小児科の先生の相談からうまれました。

看護師さんや保育士さんが自分たちで小さなシールやおもちゃを用意していること、
痛みを伴う治療をするときのご褒美に渡すと子どもたちが頑張れること、
この景品をクリスマスプレゼント以外に準備できないか、ということ

そんなお話をきいて、是非協力しよう!と思いました。
とはいっても、そのまま小さなおもちゃを提供するだけでなく、せっかくだからちょっと楽しめる要素を追加したい、と考えた結果、ガチャガチャにしよう!というアイデアを提案したのです。

プロジェクトサンタのガチャガチャ

実際に設置した後には、こんな感想をいただきました。

 子ども達も泣いた後に喜んで泣き笑い顔になっています。

 入院する前からガチャガチャが好きだった子も多く、病院の中でガチャガチャができることに子ども達の目はキラキラと輝いていました。また、本物のガチャガチャとメダルを使用することで、入院生活ではお金を触ることができない子ども達にも良い経験ができ、保護者の方からも好評でした。

 手術後笑うことが少なかった子も「ガチャガチャ」というワードを耳にした途端、手術後には見たことのない笑顔を何度も見せてくれ、好みの景品が当たると大喜びしてくれていました。

 何が出てくるかわからないガチャガチャは、子ども達の心をすぐに掴みました。ワクワク感を持ちながら頑張れた達成感により、治療に前向きになれるエネルギーを与えてくれています。

 手術後の離床が進んでいなかった子も、ガチャガチャを見ると自ら進んで椅子に座り離床を促すきっかけになりました。

 薬がなかなか飲めない、お風呂に入らない、ご飯が食べられない、院内学級に参加できない、リハビリが痛くてできない等、子ども達の状況に合わせて頑張る力を貸してくれています。

 ガチャガチャひけるよ!と声がけすることで痛みを伴う治療にも、グッと頑張れる子どもたちが沢山います。


また、2020年からのコロナ禍直前に設置した病院からはこんな声もいただきました。

 緊急事態宣言により付き添い制限や面会規制、子どもたちは会いたい時に会えなく寂しい思いをしたり、外部からの楽しい行事もなくなった一方、治療はしないといけないという我慢の多いなか、ガチャガチャがとても活躍しております。
楽しみが少なくなった子どもたちにとって唯一の楽しみになっており、このタイミングでガチャガチャが来てくれて本当に助けられています。
本当にありがとうございました。



上記のコメントにもあるように、2020年のコロナ禍以降、通常の面会に加えて病院のなかでのボランティア活動も制限ができているところが多くなかなか以前のように外部スタッフによるイベントの実施ができず、子どもたちの楽しみが減ってしまっている、という現状があります。

そんななか、ガチャガチャは日々の治療のなかで子どもたちが楽しめる要素として継続が可能なので、今後も引き続き多くの病院に設置していきたいと考えています。

 設置実績

  • ◎大阪大学医学部附属病院(Osaka Great Santa Runで2011年12月設置)

  • ◎大阪府市共同 住吉母子医療センター (2019年7月設置)
    (大阪急性期・総合医療センター)

  • ◎神戸大学医学部附属病院 (2020年4月設置)

  • ◎大阪市立大学医学部附属病院 (2021年4月設置)

  • ◎京都府立医科大学医学部附属病院 (2021年8月設置)

  • ◎関西医科大学附属病院 (2022年1月設置)

  • ◎大阪母子医療センター (2022年10月設置)

  • ◎あいち小児保健医療総合センター (2023年3月設置)

  • ◎和歌山県立医科大学附属病院 (2023年7月設置)

  • その他、順次設置病院と調整中


ガチャガチャ写真

 今後の設置病院について

嬉しいことに、様々な病院や関係者の方からガチャガチャ設置についてのお問い合わせをいただきます。
しかしガチャガチャは設置して終わりではなく、その後の定期的な景品補充が重要なこともあり、団体としての規模や寄付などの兼ね合いを考えつつになるため、一度に沢山の病院に設置することができません。

そこで、現在はお問い合わせいただいたなかから、より長期療養の子ども達が多い小児がん拠点病院、小児がん連携病院を優先しつつ、理事会にて利益相反にあたらないよう、公平な形で選定した病院から設置を進めています。
上記のような検討を踏まえてになりますが、もしガチャガチャ設置をご希望の際は、こちらよりお問い合わせください。

多くの病院に設置、そして運営していけるよう、少しずつ活動を広げていきたいと思っていますので、ご協力・応援をよろしくお願いいたします!

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